淡茶色牡丹唐草雷文繋文艶出表紙,押し八双あり(30.0×22.7cm),左肩雲母引題簽を貼布し本文別筆にて「藤原氏」と書す(全冊同筆),毎冊右下打付に「共七」と墨書,第3冊右端に貼紙し「第四十函」と,第4至6冊右上に同じく「喪」と朱書す,小口書「(毎字改行)藤原氏」,袋綴,第1,6至7冊前後副葉,第2,4冊後,第3冊前副葉,楮打紙,裏打修補,四周截断
巻首「新編纂圖本朝尊卑分脉系譜雜類要集巻第一/(低6格)<特進 亞 三台> 藤 公定撰/ 藤氏一<北家甲>/ <藤原姓 朝臣尸>/(3行低2格)<當氏元中臣氏也 後改藤原/天智天皇八年十月十五日以鎌足任内大臣/同日改中臣姓始賜藤原朝臣>/ 當巻惣録 三篇/(小目)/ 當巻内諸流標目」以下細目,半張を改め「第一篇 系譜略啚」,改張して「藤氏大祖傳」,同じく「藤原氏/(有注)/天御中主尊<アメミナカヌシノミコト>―」以下,半張を改め「新編纂圖本朝尊卑分脉系譜雜類要集巻第三/(低7格)特進 亞三台 藤 公定撰/ 藤原一(空3格)北家甲// 當巻内流三篇/ 流標目家稱号在右/第一神武上祖諸流元始以下攝家相續孫」改張して「(有注)/天兒屋根尊<アマノコヤ子ノミコト>/(有注)-」以下,「>本朝系譜雜類巻第/ 藤原氏四 北家丁<北家内別流>//第四閑院左大臣冬嗣公七男内舎人良門二男内大臣高藤孫<」改張して「(小伝)/高藤<院左大臣冬嗣公七男内舎人良門二男>/(有注)-」以下等。第4冊以下は略図伝記を闕く,系図形式,名前大字官位等小字,人名を繋ぐ線は朱,流祖の人名の上に朱三星,小字注記に朱合点,【第1冊】巻第一/三,藤氏一<北家甲>第一篇(摂家相続孫),【第2冊】第二篇(閑院一流),【第3冊】巻第四,藤氏二<北家乙>,【第4冊】藤原氏四,北家丁,【第5冊】藤原氏三,北家丙,【第6冊】「第一攝政太政大臣忠平公嫡男攝政實頼公孫」以下3篇,【第7冊】(南家,式家,京家)
無辺(字面高約24.0cm)無界,行字数不定,漢文,各冊異手の7筆
第2冊後副葉後半に,「右一冊予遂書写功者也/ 于時慶長十六<九七筆立/十五書終> <神竜院>梵舜(花押)」記あり
朱星･朱合点,毎冊首に単辺方形陽刻「祕閣/圖書/之章」朱印記(丙)を存す
来歴志著録本