紺色艶出表紙,押し八双あり(28.4×21.2cm),左肩に題簽を貼布して「經國集<幾>」と書し,右肩に貼紙し「順」と,その下に同じく「五十二番」と,題簽の右に同じく「来歴志本」と,その下に別に同じく「闕本 現存/一 十 十一 十三 十四 二十」と,右下綫外打付に「共六」と朱書し,中央に太政官文庫蔵書票を貼付す,袋綴,副葉,楮打紙加工
「經國集巻第一/(2行低2格)東宮学士従五位下臣滋野貞主/上」,[天長4年]滋野貞主序,「(中略)爰 詔正三位行/中納言兼右近衛大将春宮大夫良峯朝臣/安世令臣等鳩訪斯文也(中略)断自慶雲四年迄/于天長四載作者百七十八人賦十七首詩//凡百十七首序五十一首對策丗八首分為/兩帙編成廿巻名曰經國集(中略)謹興(與)参議従四位上行式部大輔臣南渕朝/臣弘貞従四位上行大学頭兼文章博士播/磨權守臣菅原朝臣清公従四位下行東宮』学士臣安野宿祢文継正五位下守中務大/輔臣安倍朝臣吉人等詳挙甄収無所隠秘(下略)」
行を接して巻首「經國集巻第一<賦>/(小目)/春江賦一首/(低5格)太上天皇/仲月春輝滿江郷新年物色変河陽」以下,巻13至14闕小目,毎篇改行,(第2,4冊)題目低3格,(第5冊)題目低2格,【第1冊】巻1,【第2冊】巻10,【第3冊】巻11,【第4冊】巻13,【第5冊】巻14,【第6冊】巻20
単辺(23.2×16.4cm)有界,8行17字,寄合書(第1冊4筆,第2冊2筆,第3冊1筆,第4冊1筆,第5冊2筆,第6冊6筆,多くは筆が変わる際に改張)
巻尾「經國集巻第幾」
桃色不審紙あり
来歴志著録本,『本光国師日記』慶長20年条に院御所より借出の記録あり,『御本日記附注』本文に「經國集 同(院御所) 六册」とあり,第5冊の筆者Aは第1冊筆者Bと同じか