經部春秋類
〈新刊詳增補註東萊先生〉左氏博議
函架番号:511・40
新刋詳增補註東萊先生左氏博議
25卷
韓 大 10册
宋呂祖謙撰 [明]胡嶽英編
朝鮮刊(乙亥字) 翻明正徳6年劉氏安正堂刊本
[慶長御讓本] 紅葉山文庫舊藏
後補縹色艶出表紙(29.0×19.5cm),左肩に題簽を貼布し「東萊博議<幾之幾>」と書す(他に第1冊は「全十冊」,第10冊は「終」と書す),また右下に切紙を貼付し「□七十二」と書す,虫損修補
【第1冊】「東萊先生左氏博議序」,宋呂祖謙,「/(低9格)東萊呂祖謙伯恭序」 「新刋京夲詳增補註東萊先生左氏博議目錄」,[明]胡嶽英,末尾行を接し5格を低し「汝水文峯 胡 嶽英 錄正」
目末後半張に,3格を低し,「東萊博議坊間有久原卷八止共題九/十語句繁異篇中訛錯字反差意盖所/觀者瞻塞濫視予寓南都䆠友及第稱/今重新足夲博議二十五巻題篇共計/百七十餘詳增補註看間不足用資求/回今以新刋謹依京夲遍傳名世字句/眞全觀覽明辯意惠朗然幸鑑皇明正/德六年季秋書林劉氏 安正堂刋行」原刊記
巻首 「新刋詳增補註東萊先生左氏博議巻之一/ 鄭莊公共叔段/(低3格伝、小字双行)」,毎篇改行,経句下夾注(小字双行),巻1至2,【第2冊】巻3至4,【第3冊】巻5至巻6,【第4冊】巻7至8(巻8第30張白紙,料紙異なる),【第5冊】巻9至11(巻9第18張白紙,料紙異なる),【第6冊】巻12至13,【第7冊】巻14至16(巻16第6張に張付けなし),【第8冊】巻17至19,【第9冊】巻20至22(巻20第2張に張付けなし),【第10冊】巻23至25
四周双辺(23.6×16.5cm),有界,10行18字,乙亥字,版心,白口(接内周),双花口魚尾(対向)間題「博議巻幾」,張数
巻尾 「新刋詳增補註東萊先生左氏博議巻之幾」,本文末行に接し「(低3格)汝水文峯 胡 嶽英 錄正/新刋詳増補註東萊先生左氏博議巻之廿五<終>」等
「題東萊博議後序」,明正徳4年張偉,「(中略)今/東萊先生左氏博議市肆間行之已久獨其/全帙不見於天下間有蓄者又多缺亡而窮/郷下邑亦不復知有是書矣正德丁卯鉛山/張侍御以其十卷授予兄廷鎭刻之時以缺//卷尚多意在趑趄未幾復得十卷於當塗濮/内翰吾郷梅留守又出其所抄末五巻盱江/何冬官亦以其世蔵先生手叙一通見𢌿是/書遂爲完璧矣噫先生之書自宋元之後散/失於幾百年而一朝始合捜羅於數家而一/帙始成夫豈偶然也哉(中略)計是/書凡二十五巻刻於正德丁卯冬踰歳己巳/夏始成而鳩工庀材正訛駁謬則皆廷鎭兄/之功云/正德己巳孟秋旣望五日後學江東張偉謹/識」
毎冊首に単辺方形陽刻「祕閣圖/書之章」③,同「祕閣/圖書/之章」①朱印記あり
句下夾註には,正徳4年刊本と正徳6年劉氏安正堂刊本の双方に見られるものと,正徳6年劉氏安正堂刊本にはじめて見えるものがあり,後者が胡嶽英の録正による「補註」である可能性がある,中国国家図書館は,明正徳6年劉氏安正堂刊本を2部所蔵する,一つは『中国古籍総目』著録の清季錫疇校并跋本で,清瞿鏞旧蔵である,もう1つは葉徳輝,莫伯驥旧蔵本で,葉氏の題跋によれば,天一閣から流出したものである,前者は呂序第2張,目録第10張裏(劉氏安正堂刊語),巻第二十五第14張裏の正徳6年刊記部分,張偉後序を欠く,後者は呂序と目録第1至4張を欠くものの,目録第10張裏に劉氏安正堂刊語(双辺),巻第二十五第14張裏に「正徳辛未季秋/書林安正堂刋」の刊記(双辺),張偉後序を存す,特筆すべきは,巻第十二第19張裏に「正徳六年孟夏月/劉氏安正書堂刋」の刊記(双辺)を存する点である,この刊記は瞿鏞旧蔵本にはなく,藤原有貞鈔本にもない,刷りは清瞿鏞旧蔵本の方が早印である
【第1冊】「東萊先生左氏博議序」,宋呂祖謙,「/(低9格)東萊呂祖謙伯恭序」 「新刋京夲詳增補註東萊先生左氏博議目錄」,[明]胡嶽英,末尾行を接し5格を低し「汝水文峯 胡 嶽英 錄正」
目末後半張に,3格を低し,「東萊博議坊間有久原卷八止共題九/十語句繁異篇中訛錯字反差意盖所/觀者瞻塞濫視予寓南都䆠友及第稱/今重新足夲博議二十五巻題篇共計/百七十餘詳增補註看間不足用資求/回今以新刋謹依京夲遍傳名世字句/眞全觀覽明辯意惠朗然幸鑑皇明正/德六年季秋書林劉氏 安正堂刋行」原刊記
四周双辺(23.6×16.5cm),有界,10行18字,乙亥字,版心,白口(接内周),双花口魚尾(対向)間題「博議巻幾」,張数
「題東萊博議後序」,明正徳4年張偉,「(中略)今/東萊先生左氏博議市肆間行之已久獨其/全帙不見於天下間有蓄者又多缺亡而窮/郷下邑亦不復知有是書矣正德丁卯鉛山/張侍御以其十卷授予兄廷鎭刻之時以缺//卷尚多意在趑趄未幾復得十卷於當塗濮/内翰吾郷梅留守又出其所抄末五巻盱江/何冬官亦以其世蔵先生手叙一通見𢌿是/書遂爲完璧矣噫先生之書自宋元之後散/失於幾百年而一朝始合捜羅於數家而一/帙始成夫豈偶然也哉(中略)計是/書凡二十五巻刻於正德丁卯冬踰歳己巳/夏始成而鳩工庀材正訛駁謬則皆廷鎭兄/之功云/正德己巳孟秋旣望五日後學江東張偉謹/識」
毎冊首に単辺方形陽刻「祕閣圖/書之章」③,同「祕閣/圖書/之章」①朱印記あり
句下夾註には,正徳4年刊本と正徳6年劉氏安正堂刊本の双方に見られるものと,正徳6年劉氏安正堂刊本にはじめて見えるものがあり,後者が胡嶽英の録正による「補註」である可能性がある,中国国家図書館は,明正徳6年劉氏安正堂刊本を2部所蔵する,一つは『中国古籍総目』著録の清季錫疇校并跋本で,清瞿鏞旧蔵である,もう1つは葉徳輝,莫伯驥旧蔵本で,葉氏の題跋によれば,天一閣から流出したものである,前者は呂序第2張,目録第10張裏(劉氏安正堂刊語),巻第二十五第14張裏の正徳6年刊記部分,張偉後序を欠く,後者は呂序と目録第1至4張を欠くものの,目録第10張裏に劉氏安正堂刊語(双辺),巻第二十五第14張裏に「正徳辛未季秋/書林安正堂刋」の刊記(双辺),張偉後序を存す,特筆すべきは,巻第十二第19張裏に「正徳六年孟夏月/劉氏安正書堂刋」の刊記(双辺)を存する点である,この刊記は瞿鏞旧蔵本にはなく,藤原有貞鈔本にもない,刷りは清瞿鏞旧蔵本の方が早印である