一、  本デジタルアーカイブは、宮内庁書陵部収蔵の漢籍を収録の対象とし、宮内庁書陵部編『図書寮典籍解題 漢籍篇』に著録する南北朝以前書写の漢籍旧鈔本と宋刊本、平安時代以前書写の仏典を、当面の収録範囲とする。但し原本検討の結果、その範囲の外に出ることが推定された伝本についても、これを収録した場合がある。平成29年3月を以て、四部全ての書を公開する。

一、  本デジタルアーカイブは、書誌書影データベースと全文影像データベースを含み、分類目録によって両者を架橋する構成である。

一、  分類目録は、トップページの「入口」ボタンによって、その全項を表示し、分類項目の指定ボタンによって、各部類内の項目のみを表示することができる。

一、  分類目録は、トップページ下方の詳細検索ウィンドウへの入力によって、表示項目を限定することができる。

一、  分類目録の配列は四部分類に拠り、各属の内部は撰者没年の順に序列した。

一、  分類目録の本文には、下記の書誌書影データベースに示される目録条項のうち、 題目、員数、撰者、刊写、伝来等を略記した。

一、  分類目録または、その検索結果の右に示した「書誌書影」「全文影像」のボタンにより、両データベース中の該当書目のデータを表示させることができる。

一、  書誌書影データベースは、伝本個別の目録と書誌、著録上肝要と見なされる箇所の書影を収録した。

一、  目録は、下記の条項について標記した。

一、  目録の標記は、原則として原本の字体に依拠し、UNICODE(UTF8)収録の近似体を以って表示した。原本の字体がこれに合わない場合、標記の必要上、原本にない文字を加える場合には、正字体を採用した。またデータベース編者の推定に基づく補記は〔 〕内に、それ以外の注記は( )内に表示した

一、  書誌は、下記の条項につき、原本の構成に沿って標記した。

一、  書誌の標記中、原本の引用は「 」内に記した。その標記は、原則として原本の字体に依拠し、UNICODE(UTF8)収録の近似体を以って表示した。それ以外の、データベース編者による注記には、日本の常用字体を採用した。

一、  書誌書影データベースでは、目録標記の際に根拠とした箇所の書影数片を附載し、書誌中にリンクを表示した。

一、  全文影像データベースは、おおよそ冊子本の見開き2ページ、巻子本や折本の一紙分を一画像とし、一冊/帖/軸を単位として、JPG形式のデータに基づき、各伝本の表紙と、墨付きの全文を表示する内容である。

一、  本デジタルアーカイブは、令和3年3月より順次、画像公開の形式をAdobe(R) Flash Payer(R)に対応した形式およびHTML形式から、IIIF(International Image Interoperability Framework)に対応した形式に改める。IIIF対応ビューアとして、Mirador v.2.7を採用した。

一、  本デジタルアーカイブの影像ファイルは、ICCプロファイルを介して作成されており、影像の色彩は、モニターの調整(キャリブレーション)を行うと適切に表示される。

一、  全文影像は、各伝本の先頭の画像から表示され、サムネイル表示の画像の選択により、同冊/帖/軸内の任意の箇所に移動することができる。

一、  画像の上方に、各伝本の簡略な目録条項と冊/帖/軸の序数が表示され、数字の選択により、任意の冊/帖/軸の先頭に移動することができる。

一、  冊/帖/軸の序数は左から順番に表示され、最上部にあるスクロールバーのドラッグにより、後方まで表示することができる。

一、  原本の綴合に倒錯や逸脱の認められる場合についても、撮影時点の状態のままに表示した。

一、  原本に挿入、貼付された紙葉について、原本を損なわずにそれらを動かし得る場合は、まずそれらの挿入、貼付された情況を表示し、次に付加部分を移動または展開した情況を表示した。

一、  片面書写または片面印刷の伝本で、背面に附属的な墨付きのある場合は、各冊/帖/軸の後に、墨付きのある場所のみを示した。

一、  墨付きのない副葉について、比較的少数の場合は全葉を示すが、多数に及ぶ場合は、必ずしも全葉を表示しなかった。

一、  本デジタルアーカイブは、會谷佳光、李裕利、上原究一、王連旺、大木康、大木美乃、小倉慈司、金文京、黄昱、河野貴美子、齋藤慎一郎、佐高春音、佐藤道生、島田翔太、清水信子、ブライアン・スタイニンガー、住吉朋彦、髙田宗平、髙橋智、陳捷、永冨青地、原田信、堀川貴司、矢島明希子、柳川響、山崎明、山田尚子の共同により製作した。IIIF対応に係る調整を木村麻衣子が担当した。

一、  本デジタルアーカイブは、平成24至28年度科学研究補助金による基盤研究(A)「宮内庁書陵部収蔵漢籍の伝来に関する再検討—デジタルアーカイブの構築を目指して—」、令和2年至6年度同基盤研究(A)「江戸幕府紅葉山文庫の再構と発信―宮内庁書陵部収蔵漢籍のデジタル化に基づく古典学―」、及び平成24至25年東京大学東洋文化研究所東洋学研究情報センター共同研究「日本漢籍集散の文化史的研究—「図書寮文庫」を対象とする通時的蔵書研究の試み—」、平成26至27年同共同研究「日本所在漢籍に見える東アジア典籍流伝の歴史的研究—宮内庁書陵部蔵漢籍の伝来調査を中心として—」の成果の一部である。

一、  [大藏經](或称一切經)(函架番号:406・53)の書誌書影の末尾には、大蔵経に収録される仏教典籍1454種の書目(書名・巻数)を列挙し、それぞれの書影にリンクを設けた。書目の左側の「子書誌番号」は、仏教典籍1454種の通し番号である。そのうち1143・1287は、巻1至10と巻11至20の間に別の仏教典籍が配されているため、番号が重複する。書目の右側に記した「整理番号」は、マイクロフィルムのデジタル化データを、原本および宮内庁書陵部編『和漢図書分類目録』等と比較検討した結果、これに対して若干の並べ替えを行った「全文影像」の整理番号であり、これを選択することにより、任意の仏教典籍の先頭に移動することができる(データ作成:會谷佳光)。